杉本土建株式会社 西川 智一郎
当該事業は、二級河川新荘川の中流部において、河床低下や洗掘により落差が生じた既設床止に魚道を設け、魚類等水生生物の移動に配慮した川づくりを行うものである。新荘川はアユ釣りやレジャー等でよく利用され、河川環境の維持・改善に対するニーズが高いことから、今回の魚道整備の意義は大きく、確実に魚道を機能させる必要があった。加えて、新荘川は清流として知られることから、施工時の濁水や構造物の景観的な配慮も重要であった。
株式会社龍生 畠中 頼一
当工事は、県道横浪公園線の宇佐地区と横浪半島を結ぶ宇佐大橋における橋脚の耐震補強工事である。宇 佐大橋は浦ノ内湾に出入りする漁船等の航路にあたり船舶の往来が多い海域であり、また、周辺には井尻地区集落や漁港そして学校、四国八十八箇所霊場、宿泊観光施設などがあり、付近には迂回路もなく多くの方が通行する重要な道路に架かる橋です。
株式会社谷渕組 伊與木 康
令和元年7 月豪雨により発生した斜面崩壊は、国道より高さ225 m上部から細長い形状で始まり、急斜面であることに加え土砂や直径50pを超える風倒木が乱雑に堆積していたため、それらの除去は難易度が高く危険が伴う。さらに斜面に接する国道195 号は、高知県中央部と徳島県南部を結ぶ主要道路で、物流や地域観光、地域住民の生活道に利用される重要な路線であるため、除去時の国道への飛散、飛来防止など対策が必要とされた。また、高所作業場へ材料の供給や、作業者の昇降手段についても対策が必要とされた現場であった。
株式会社山興 土釜 槙太郎
今回施工した「四国カルスト自然公園」は、標高1300mを越える高地にあり、石灰岩石群が不規則に露出し、放牧された牛がのどかに草を食む牧歌的風景は、「四国のスイス」とも称されています。そのため、毎年多くの行楽客が、避暑やドライブを楽しみ訪れる県内有数の観光地となっています。本工事は、その中にある「カルスト学習館」再整備の関連施設整備を行ったものです。
ミタニ建設工業株式会社 有澤 由和
一般国道494号佐川〜吾桑バイパスは、国道33号と56号を結び、四国横断自動車道須崎東インターチェンジや重要港湾・須崎港にアクセスする重要な路線である。このバイパスの整備は、高知県中西部への物流や交流を活発にし、地域振興を促すことが期待されている。当該工事場所は、佐川町と須崎市との境に位置する佐川町側(越知事務所管内)である。
有限会社礒部組 元久 卓
地域高規格道路阿南安芸自動車道は、近年頻発する豪雨災害や南海トラフ巨大地震が発生した際の「命の道」、すなわち、住民にとってはなくてはならない道路として位置づけられている(写真-1 )。本工事区間は、その高規格道路を構成する北川道路2-2工区の一部であり、そのうち和田トンネル区間(総延長L=4.0kmのうちL=3.4km)は、令和5年度の開通を目指し、各工事が急ピッチで進められている。
四国開発株式会社 檜垣 圭一
当該工事は、高知県安芸市伊尾木に位置する竜王池の改修工事である。竜王池は高知県東山森林公園内に あり、その貯水量は60,000m2を超え、安芸市岡地区12.1ha を灌漑する大規模な農業用ため池である。一方で、 近年起こりうる南海トラフ大地震や台風、豪雨によりため池堤体が決壊した場合には農地、農業用施設だけ でなく家屋や公共施設等に甚大な被害を受けることが懸念されていた。こうした被害を防止するため、竜王 池の改修及び取水設備等の整備を行うもので地元住民にとって重大なものであり、緊急性の伴う工事となっ ている。
株式会社清水新星 池上 雅達
仁淀川河口大橋は、昭和52年3 月に竣工された、橋長1 , 007mの高知県が管理する道路では最長の橋梁である。当橋梁が位置する主要地方道須崎仁ノ線は、高知県における第2 次緊急輸送道路に指定されており、優先的に耐震補強対策を行っている。当橋梁の耐震補強対策として、12 本の橋脚のRC巻き立てと橋台の沓座拡幅を計画しており、平成30年月までに、陸上部の橋脚P 1 , 10, 11, 12 の4 本の橋脚の耐震補強が完了したところである。
ミタニ建設工業株式会社 大川 雅也
本都市計画道路は、起点を高知駅とし、終点を県道高知北環状線とする。中間地点には産業道路と久万 川が交差しており、終点部には2019 年5 月に開院予定であった災害時救急医療の拠点となる高知赤十字病院 と、隣接して高知市北消防署や大型商業施設がある。このため、通勤時間帯や休日など、慢性的な交通渋滞 が発生しており、緊急車両の通行に支障をきたすことが懸念されていた。
福留開発株式会社 佐竹 寿雄
本工事は平成26年8月及び平成27年7月に発生した豪雨に起因する、県道高知本山線の道路災害復旧工事である。現地においては道路法面施設の被災や地山の亀裂が複数確認されており、切戸法面7段、総掘削高さ55mに及ぶ大規模な長大法面工事となった。
轟・田邊・杉本特定建設工事共同企業体 福田 泰水
国道197号は、高知県高知市を起点に高知県須崎市・愛媛県大洲市を経て大分県大分市に至る、供用実延 長223qの主要幹線道路である。国道197号のうち高岡郡津野町から高岡郡梼原町との境界付近は野越バイパス計画区間であり、その区間でも現道の狭小区間、また、冬季には積雪や凍結による大型車の接触やスリップによる立ち往生が頻繁に起こっている区間の対策として今回のトンネル計画・施工となった。
株式会社 龍生 畠中 頼一
本工事は幡多郡大月町沿岸部の泊浦地区と橘浦地区を結ぶ道路改良工事(L=280m) であり、現道幅員 4.0mから8.0mに拡幅する工事である。 この現道は橘浦地区と大月町中心部を結ぶ生活道路であるとともに、現場周辺は優れた景観を形成し、海域にはマグロ養殖場やアオリイカの産卵場が位置している事から、早期整備と周辺環境への配慮が求められた工事である。
株式会社 富士建設工業 山本 純平
今回施工した神田川上流の針木本町地区では、これまで台風や大雨の度重なる水害によって幾度となく冠水や浸水被害を受けてきた。 地元住民からは水害により損傷を受けた旧護岸の耐久性や、増 時の洗掘による護岸崩壊等を懸念する声があがっており、未改修区間である護岸の早期整備が望まれていた。
土佐新高建設株式会社 現場代理人 松浦 誠 主任技術者 吉村 直則
当該工事は、高知市南部の経済・観光を支える大動脈である浦戸大橋の橋面舗装修繕(路面切削・橋面防水・舗装)工事である。浦戸大橋は多くの観光客が通行するとともに、高知県南部の幹線道路として、常時渋滞が発生するほどの交通量がある。(日20,000台)また、他の工事(国土交通省高知河川国道事務所高知海岸出張所の海岸工事)と(浦戸大橋の橋梁補強工事)の工程の調整をおこなう必要があった。
岡田 孝(株式会社晃立)
西梶ケ内地区は、従前より地すべり地形による微量の変動が観測されていたが、平成26年の台風11・12号による集中豪雨で地すべり活動が活発になり、宅地の隆起や道路の崩壊が発生し地域の皆様が孤立する状態となったため、集落唯一の狭小な生活道路を使用して「集水井」や「長尺アンカー工」などの「災害関連緊急地すべり防止工事」の施工により、地域の皆様の安全・安心を確保するものです。
山本 剛平(株式会社山本建設)
当工事は平成26年に発生した波浪により崩壊した自転車道の路側を復旧する工事である。施工延長は254.9mであり、基礎捨石(10〜200kg)・被覆石均し(1t)を施工し、それを基礎として12tの根固めブロックを1,018個、大型クレーン船により運搬、据え付けるものである。
横井 靖久(入交建設株式会社)
本工事の施工箇所は、高知市北久保の国分川と久万川の合流地点付近であり、高知県の防災マップによると、最大クラスの地震が発生した場合の予想震度は、6強、液状化の可能性は中程度、津波浸水高は2〜3mが想定された場所であります。 南海地震対策の一環として高知県が現在進めている地震高潮対策事業は、予想される堤防沈下に備えるため、既存の堤防に鋼矢板を二重に圧入し、大地震で津波が発生した場合、既存の堤防は多少損傷を受けることが想定されるが、矢板内の堤防はほとんど損傷を受けません。このことにより、後の速やかな復旧作業が可能となります。
高橋 伸幸(有限会社高橋建設)
本工事は、国道439号線郷工区の道路改良工事の最終区間でした。カーブが連続し、幅員も狭いため、地域の皆様からも早期の改良が望まれていました。 工事区間は現道にも隣接し、一般車用も多く四国カルストにつながる県道にも隣接した場所です。先の台風により、主たる観光ルートが被災し現場に隣接した県道が唯一の観光ルートとなり、観光客の車両も増加する事が見込まれました。
和田 英明(有限会社山中建設)
当工事は、異常降雨により崩壊した山腹をコンクリート土留工5基及び法切工にて山腹安定を目的とした工事です。施工箇所が四国山脈に位置する標高600m付近の風の吹きぬける渓間部であり、コンクリート工の施工時期が11月〜3月と冬季の予定でした。
尾普@正英(尾阜嚼ン有限会社)
いの町勝賀瀬地区の砂防ダム工事です。本堤工は前年度の続きで生コンクリート打設、前庭工は土工および生コンクリート打設を行います。仮設ヤードから施工位置まで150mありすべての資材搬出入は2基のケーブルクレーンで行います。
村山 高教(有限会社森木組)
当工事は、いの町の三ツ内林道と近接した現場で、0.3haに及ぶ山腹崩壊の災害復旧工事です。法切工は前年度に施工済みで、 法面勾配は約40°と急峻で資材等は索道を使用しての運搬施工でした。現場全域が急斜面なため、土留工の掘削以外は主に人力施工による作業の現場でした。
谷岡 正孝(栄宝生建設株式会社)
狩山川の当該区間は30数年前に改修工事が行われており、現況は川幅10m、両岸はコンクリートブロック積護岸となっている。
宗崎 剛(有限会社磯部組)
この工事は平成22年9月に着工し、工法検討による中止期間を挟んで、翌々年、平成24年1月に完成するという長丁場に及びました。
入交・ジョウトク特定建設工事共同企業体 監理技術者 山本 稔治(入交建設株式会社)
県道高知空港インター線は南国市物部地区において、高知龍馬空港を拠点とした交通ネットワークの形成を目的とし、安全快適な交通確保においても早期の完成が期待されている高規格道路であります。
藤本建設株式会社 現場代理人 佐野信二 監理技術者 甲藤重雄
南インター線は、国道32号交差点から高知新港に至る幹線道路で、慢性的な渋滞対策等を目的とした四車線化整備を行うものである。
株式会社西森建設 工事技術職 主任技術者 安井 誠
本工事地区、吾川郡仁淀川町長者(旧仁淀村長者)は、全国的に有名な 大規模蛇紋岩地すべり地帯であり、古くから地すべり変位が生じていた。(旧仁淀村史等には、西暦792年に斜面大崩壊。 また西暦1792年・1822年の大洪水による地すべり災害事例等の記述が残されている)
大旺新洋株式会社 主任技師 岡 泰助
当工事は、既設の新町川防潮水門を撤去・新設する工事である。施工箇所は、高知県土佐市宇佐町宇佐を流れる萩谷川の支川新町川の河口部、宇佐漁港内に位置しており、水門の堤内側を防潮堤も兼ねた主要県道須崎仁ノ線が横断しているため、漁港側に迂回路を確保し、限られたヤード内で施工する工事でした。
株式会社 四国ネット 和田正大
当災害箇所は、平成20年4月19日に大規模な土砂崩壊があり全面通行止めになった。崩壊箇所は、太平洋側と瀬戸内海側を結ぶ、四国のど真ん中を縦断する重要な輸送ルートであり、地域の利便はもちろんのこと、四国の産業振興にも大きく関わることから、一日でも早い全面開通が望まれていた。
青木建設株式会社 工務部 井上裕二
本工事は、須崎市西崎町で西崎地区とJR軌道で隔てられた桐間地区とを結ぶ陸橋の下部工を築造するものでした。この場所は数年来、関連の工事が続いており、その影響を受け続けてきた住民の方々の声は、決して好意的なものばかりでなく「またか!」とか「いつまで続くんや!」といった雰囲気が大勢でした。
有限会社礒部組 元久卓
弊社では、2006年末から「三方良しの公共事業」を標榜し、それに取り組んでいます。それは、「公共建設工事は地域のためにある」「我々の顧客は住民である」という前提のもとに、「発注者と受注者がチームワークで、共通の顧客である住民の安心安全のために、より良いものを、より早くつくる」という考え方です。
ショーボンド建設株式会社 高知営業所 田渕 誠志
本橋は国道56号線、四万十市市街近郊で、保育所、民家が隣接していました。本工事において一番に配慮したことは、その保育所、民家また、一般通行車両への影響(騒音、粉塵、通行制限)を最小限に抑え進捗させることでした。
入交・南国建興JV 入交建設(株)土木部 十亀 敏忠
当工事では特に現地の生態系に配慮した施工方法により自然保護の取組みをしました。現地は主に広葉樹林からなる里山でした。植物の種も豊富でスギ、ヒノキだけが植えられた単相林とは異なり、多様な生物が生息できる自然環境になっており、希少種も自生していました。