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技術論文

道改地(債)第2-4号県道高知南インター線道路改築(絶海池橋上部工)工事

平成23年度 高知県優良建設工事施工者表彰「高知県知事賞」

山本 稔治藤本建設株式会社
現場代理人 佐野 信二
監理技術者 甲藤 重雄

南インター線は、国道32号交差点から高知新港に至る幹線道路で、慢性的な渋滞対策等を目的とした四車線化整備を行うものである。

位置図

工事概要(施工順序)

  1. 地盤の状態を確かめるための地盤調査
  2. 支保工設置・型枠組立・鉄筋組立・生コンクリート打設
  3. コンクリートの養生・型枠撤去・支保工撤去

工事概要(施工順序)

1.地盤調査(支保工の基礎;支持力沈下量の確認)

現地地盤が、支保工・型枠・鉄筋・コンクリートの荷重に耐えられるか確認するために、地盤調査費として平板載荷試験1箇所が設計計上されていた。しかし、現場は軟弱地盤上の田畑に盛土をした常態で5径間あり、安全確認のため5径間全てで地盤調査を行なった。

地盤調査
平板載荷試験 1箇所

重機、車輌等の反力装置が必要


新技術 簡易支持力試験機(自社保有機)による試験 4箇所

小型軽量のため持ち運び容易であり、狭隘な場所での測定が可能。
<効果>
全ての径間で地盤調査結果により推定した沈下量以内での、安心安全な施工となった。

2.コンクリートの品質管理(床版コンクリートの養生)

打設時期が夏場となるため、乾燥収縮によるひびわれの低減が課題となり、通常の養生に加え、塗布剤による初期・長期の養生を行った。

対策1

新技術 高性能仕上補助・初期塗布養生剤を散布し、仕上げ・初期養生を行った。

対策2

新技術 塗布型高性能収縮低減剤を塗布し、長期養生とした。

効果

夏場での厳しい施工環境の中、完成時にはひびわれもなく良い構造物とする事ができた。

3.安全対策(起工測量時の安全対策)

起工測量時に、5基の橋脚に測量機械を持って、繰り返し昇り降りする必要があるため、既設橋脚5基全てに枠組脚場を設置し、測量作業を行なった。

効果

安全に昇降し、無事起工測量を完了した。

4.環境対策・地域貢献

地域住民の工事への理解、協力を得るための環境対策。

(企業努力による)対策1

砕石敷均し状況

砕石敷均し完了

(企業努力による)対策2

周辺市道等の清掃作業を毎月2回行い、地域住民との挨拶・対話に努めた。

砕石敷均し完了

砕石敷均し完了

効果

地域住民の理解・協力を得て、無事工事完成に至った。

5.おわりに

関係者の皆様のご指導、地元の皆様のご理解・ご協力を得て、無事工事完成に至ることができた。
建設業に携わる技術者として、公共工事の品質の確保に向けて技術力の研鑽に励み、地域住民との対話・親睦を深め、今後も安全により良いものを作るよう心がけ、誇りを持って土木技術者としての仕事に取り組んで行きたい。

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